学会

 進化学会2015 参加日誌 その3 

大会第2日 8月21日 その1 東京はこの日も曇天で最高気温はそれほどでもないが蒸し暑い日が続く.朝最初はシンポジウムタイムで,ゲノミクスのシンポジウムが多い中,進化医学にも関連しそうな「微生物の進化」のシンポジウムに参加 進化研究の最先端:病原体…

 進化学会2015 参加日誌 その2 

大会初日 8月20日 その2 4時からは一般発表に参加. 一般発表 モンシロチョウ雌における交尾拒否行動の生理・分子メカニズム 佐々木謙 モンシロチョウの交尾済みメスは,一旦交尾した後によってくるオスに対して交尾を拒否する姿勢を示す.これは逆さになっ…

 進化学会2015 参加日誌 その1 

2015年の日本進化学会は東京文京区,中央大学の後楽園キャンパスで開かれた.丸ノ内線後楽園駅から歩いて5分というところだろうか.植栽が美しく,いい感じだ. 大会初日 8月20日 初日の天候は,大気が不安定で湿度は高いものの,暑さはそれほどでもなくやや…

 第7回日本人間行動進化学会参加日誌 大会二日目 午後 

大会二日目 11月30日 午後午後は総会から.来年は葉山の総研大で開かれることになる.総会後は口頭セッション4にはいる.ここでは新学術領域研究「共感性の進化・神経基盤」にかかるものが集められているので最初に長谷川寿一より全体説明がある. 口頭セッ…

 第7回日本人間行動進化学会参加日誌 大会二日目 午前 

神戸は二日目の朝もいい天気である.少し早めにホテルを出て阪急六甲駅から散歩がてら歩いて行くことにする.晩秋の六甲の雰囲気は素晴らしい.さて会場ではビゴの店のパンとコーヒーが用意されていて,囓りながら昨日のポスターをもう一度眺めたりできる. …

 第7回日本人間行動進化学会参加日誌 大会初日

2014年の人間行動進化学会は,11月29日30日,神戸での開催となった.前回の神戸開催時にはルミナリエと重なってホテル確保が大変だったので今年はちゃんとずらしましたということだったが,結局関西の紅葉シーズンと重なってホテル事情はなかなか厳しく,油…

 日本進化学会2014 参加日誌 その5 

大会最終日 8月24日 最終日は次世代シークエンサーにかかるシンポジウムに参加.次世代シークエンサーもかなり第一線で使われるようになってきて,それを用いる上でどんなことが問題で,どんなことが可能かもいろいろとわかり始めてきているのだろう.最前線…

 日本進化学会2014 参加日誌 その4 

大会第3日 8月23日 初期地球での生命誕生プロセスの綱渡り 午前中は冥王代の生命起源に関するワークショップに.これは平成26年度「新学術領域研究(研究領域提案型)」に新規採用された「冥王代生命学の創成」にかかるワークショップということになる.今後…

 日本進化学会2014 参加日誌 その3 

大会第二日 午後 午後一は一般口頭発表から コモンサンゴにおける赤色蛍光タンパク質遺伝子の多様化 高橋志帆 浅海に生息するサンゴには蛍光を発するものが知られている.これは蛍光タンパクよるもので,緑のGFPと赤のRFPがある.コモンサンゴ属のサンゴにつ…

 日本進化学会2014 参加日誌 その2 

今日も京都から高槻に.会場となった高槻現代劇場は阪急高槻市駅から5分ほど南に下ったところにあり,会場の隣にカトリック教会が並んでいる.もしやと思って覗いてみるとやはりそこにはもと高槻城主高山右近の像があるのであった.会場をさらに南に下ったと…

 日本進化学会2014 参加日誌 その1 

2014年の日本進化学会は,大阪高槻市の高槻現代劇場で8月21日から24日までの4日間開催された.直前の西日本の大量降雨の波は収まり,やや蒸し暑い中での開催.会場となった高槻現代劇場というのは昔風でいう市民ホールのような場所で,大ホール,中ホールで…

 第6回日本人間行動進化学会参加日誌 大会二日目 その2 

午後は総会から.来年の開催は神戸と決定.続いて口頭発表セッションが2つ続く. 口頭セッション3 間接互恵状況における協力意図のシグナル 田中大貴 間接互恵性のリサーチにおいてドネーションゲームの手で分析しようとすると「利己的意図で相手から搾取し…

 第6回日本人間行動進化学会参加日誌 大会二日目 その1 

大会二日目 12月8日 二日目の午前中はまず口頭セッションから 口頭セッション2 チンパンジーにおける道具使用の個体差:加工と運搬,交換の起源にかんする考察 山本真也チンパンジーは道具製作に関して教示行動を見せないことで知られている.しかし非常にま…

 第6回日本人間行動進化学会参加日誌 大会初日 

今年のHBESJは12月7日,8日に広島での開催となった.本学会は(前身の研究会時代を含めて)これまで札幌,東京,葉山,名古屋,京都,神戸,福岡で開かれてきたが,広島は初めてだ.実は私自身も広島は通過のような形ばかりで広島をちゃんと巡ったことがない…

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その8 

大会第4日 午後 筑波には国立科学博物館の付属施設である筑波実験植物園があり,単に植物園があるだけでなく標本収蔵施設が併設されている.ということでその紹介を兼ねた公開講演会の企画となったようだ. 公開講演会 「自然史標本がつなぐ歴史と未来」 植…

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その7

大会第4日 8月31日 本日は午前中「進化学夏の学校」,午後は「公開講演会」という日程 進化学 夏の学校 生命の樹:昔と今 橋本哲男 初期の系統樹としてはヘッケルのものが有名だ.1965年頃から分子データを基にした系統樹が描けるようになってきた. 当時,…

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その6 

大会第3日 午後 午後はB会場での一般口頭発表に参加. エピジェネティックな擬態? テリカッコウ類による宿主雛擬態と宿主利用 田中啓太 カッコウのような托卵鳥がホストの卵に似た卵を産むことがあるのはよく知られている.卵擬態の場合には卵の模様は母親の…

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その5 

大会第3日 8月30日 今日の午前中はワークショップとシンポジウムが6つもあってどれに参加するかなかなか悩ましい.前半には「形と進化」後半には「Sexual selection of hermaphroditic animals」に参加することとした. 形と進化 Morphological change of fi…

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その4 

大会第2日 午後 一般発表はD会場に参加 異質な進化パターンを示す配列の除外による系統推定精度改良法の開発 岩本榮介 系統樹の推定法の改良に関する発表.推移モデルに合わない部分を上手く削除できないかというもの.なかなか難しそうな印象 形質進化の最…

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その3 

大会第2日 8月29日 2日目の午前中はプレナリーミーティング.全編英語によるもの.内容は倉石会長の肝いりでエヴォデヴォの話だ.テーマは「Bottleneck in evolution and development」 これは様々な脊椎生物の発生において,発生の当初は多様性が大きいが,…

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その2 

大会初日 午後 午前中のシンポジウムの後,外に昼飯を探してさまよい出てきたが,何しろ暑い.手近の中華料理を食べてすぐに構内に戻った. 午後は口頭発表.A会場に参加.ここではウィルスに関する発表が続く.普段あまりなじみのないところなので楽しい. …

日本進化学会2013 TSUKUBA 参加日誌  その1

本年の日本進化学会は筑波大学で8月28日から31日まで開かれた.都心からつくば駅までは1時間だが,会場まではそこからバスで乗り換え時間含めて20分程度はかかりそうだ.私は首都圏の西の方に住んでいるので片道2時間半はかかる.酷暑の時期なのでええいと宿…

 第5回日本人間行動進化学会参加日誌 大会第二日 その2 

午後はまず総会.そのあと口頭セッションが2つ開かれた. 口頭セッション 3 野生ボノボにおける非互恵的果実分配 ~食物分配の進化・メカニズムにかんする再検討~ 山本真也 チンパンジーでは食物分配についていろいろなリサーチがなされていて,互恵的分配(…

 第5回日本人間行動進化学会参加日誌 大会第二日 その1 

HBESJ二日目は朝からきりっと晴れていかにも晩秋の東京だ. 大会第二日 12月2日 口頭セッション 2 応答性の知覚の至近要因としての社会的注意 大坪庸介 友情は単純な互恵関係だけでは説明しにくい.それは互恵性の規範とはやや異なる.例えば厳密にバランス…

 第5回日本人間行動進化学会参加日誌 大会初日 

12月の1日,2日と第5回の人間行動進化学会が開かれた. HBESJは正式に学会になってから京都,福岡,神戸,札幌と地方開催が続いていたが,今年は久しぶりに東京に戻っての駒場開催.会場は新しくできた21 KOMCEEなる建物.13時スタートと言うことで駒場に少…

 日本進化学会2012 参加日誌 その8 

大会最終日 8月24日 その2 最終日の午後は恒例の公開講演会. 今回のテーマは首都大学東京が積極的に関わっている小笠原に関する講演会だ.講演の合間には2007年の南硫黄島への調査の様子がビデオで流されたりしてなかなか工夫されていた.小笠原のことはあ…

 日本進化学会2012 参加日誌 その7 

大会最終日 8月24日 最終日は恒例の夏の学校と公開シンポジウムだ.夏の学校は特定のテーマに絞らず,いくつかの分野での最近の進展という内容だった. 進化学 夏の学校 「進化研究の最近の話題」 適応進化を制限する機構と生物多様性 河田雅圭 様々な適応制…

 日本進化学会2012 参加日誌 その6 

大会第3日 8月23日 その2 大会3日目の午後はワークショップ2つを梯子.最初のワークショップは「『進化学事典』ができました会議 -- 「進化学事典」を囲みこれまでの進化学とこれからの進化学に思いをはせる」も面白そうだったのだが(大枚はたいて購入して…

 日本進化学会2012 参加日誌 その5 

進化学会も3日目.今日も暑い. 第3日 8月23日 午前の部は脊椎動物のシンポジウムに参加 「脊椎動物の形態進化−発生学、古生物学、形態学の視点から−」 このシンポジウムは面白い構成になっていて,脊椎動物の形態変化の歴史を理解する試みとして3つのテーマ…

 日本進化学会2012 参加日誌 その4 

大会二日目 8月22日 その2 午後はポスターセッション.面白かったものをいくつか紹介しよう トゲオオハリアリの行動レパートリ特異的リズム 岡田泰和 社会性昆虫についてはカーストにより概日リズムがあるかないかが分化していることが知られている.シロア…