【種】問題 その後

三中先生の日録に先日の日本生物地理学会での論争が解説されている.


拙ブログもご紹介いただいておりまして,恐縮です.ありがとうございます.


なるほど,小野山先生の「系統樹は仮説」というのは系統的な思考に基づく分類に対するアンチテーゼなのですね.小野山先生が「ではどういう分類がいい」とお考えなのかはちょっとよくわかりませんが,系統樹の仮説性よりもっと堅固な土台があるとはなかなか思えないところです.


直海先生とのやりとりは「実在」云々さえ問題にしなければ,(仮説が正しいかどうかは別にして)互いに排他的な主張のようには(私のような傍観者からは)思えないような気がいたします.
そもそも「実在」するかどうかには何がかかっているのでしょうか.研究や保全のあり方が変わるということでもないような気もするので,このこだわりはなかなか当事者でないとわからないのかもしれません.