"Sexual Selection for Moral Virtues" by Geoffrey F. Miller

Miller, G. F. (2007). Sexual selection for moral virtues. Quarterly Review of Biology, 82(2), 97-125.


ジェフリー・ミラーは,進化心理学者であり,著書「Mating Mind」においてヒトの広範囲な特徴を性淘汰形質だと議論している.先日のAAIのアンディ・トムソンの講演(http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20091017参照)で,道徳性の起源についても性淘汰で説明する論文を書いていると紹介されていたので読んでみた.なお本論文はここでダウンロードできる.http://www.unm.edu/~psych/faculty/lg_gmiller.html


<イントロダクション>
まずイントロダクションで,モラルは性的な装飾と同じかと問いかけている.ロマンティックなメンタルの性質には,優しさ,勇気,正直,誠実,ヒロイックなどがあるが,みな何かしら道徳的倫理的な側面があるのではないかというのだ.確かにいわれてみればそうかもしれない.


ミラーはこのような性質は,性的なシグナルであり,それはよりメンタルにヘルシーであること,脳に機能不全がないこと,遺伝的な質が優れていること,協力的なパートナーになれることをディスプレーするコストのある信号であると主張する.だからロマンティックなメンタルな性質はユニバーサルであり,かつフェイクしにくいのだ,そしてこのようなディスプレーの前兆は大型類人猿にも見られるが,ヒトにおいては性淘汰により非常に増強されてユニークになっているのだと論じている.

またここで主張する性淘汰仮説は,これまで道徳性や利他性の進化についていわれてきた進化的な説明(血縁淘汰,互恵的利他性,コミットメント,評判などの間接互恵など)の弱点を補い,を補足するものだと位置づけている.
そしてこれまでの進化的な説明では理解できないが,性淘汰形質であれば理解できる問題を列挙する.

  1. 異性から見て魅力がある
  2. 似たもの同士が惹かれあう
  3. 道徳的な傾向について多型の存在,遺伝率があること
  4. 求愛の際に(道徳性についての)誇示行動がみられること
  5. 思春期にピークがあるものがあること(英雄的な行動など)


この指摘は大変説得的だ.特に1,4,5,は性淘汰でなければ説明しにくいだろう.

性淘汰形質であれば,それに生存価は必要ではなく,むしろ信号の信頼性のためのコストが必要になる.また既にある有用な性質を性淘汰によりスーパーチャージできる.これによりモラルにはコストが目立つもの,有用だが誇張されているものの両方があることも説明できるということになる.コストは信号の信頼性という観点から重要なので注意深く考察すると宣言されている.
なお,最後に性的に魅力ある形質のすべてが道徳という主張を行っているわけではないと注意している.


<信号理論と信頼性のためのコスト>
ここで信号理論が概説されている.ザハヴィとウェブレンが取り上げられているが,グラフェンには言及がない,ともあれ信号理論から見ると,ある形質がいかに有用かを考えるのではなく,どのようなコストがあるかを考えることになる.これはリサーチのあり方を変えつつあるとまとめている.
そして道徳は「何らかの質の高さをディスプレーするためのコストのある信号」かもしれないとしてリサーチの対象になるのだと主張している.


【良い遺伝子,良い親,良いパートナー】
道徳が性淘汰シグナルだとすると一体何を伝えようとしているのだろうか.ミラーは3つの可能性をあげている.

  1. 遺伝的質
  2. 子育ての能力,リソース
  3. パートナーとしての望ましさ


1.一般的な遺伝的質だとすると,ディスプレーはそれがなければディスプレーが難しいものということになる.洗練された共感や社会的知性は「複雑な心の理論」がなければディスプレーできないだろう.
(この場合は特に信頼性のためのコストという側面が大きくなると言うことだろう)
2.純粋に共感的なパーソナリティは子育てに有用である可能性がある.忍耐,優しさ,保護する傾向,遊び心,誠実性など.
3.長期的な関係を持つのに望ましい性質というものがあるだろう.結婚関係は繰り返しノンゼロサムゲームの側面がある.だから誠実性,忍耐,共感(利得ペイオフにおいて相手の得点も加味される),ロマンティックなコミットメント(脅迫ベースではなく約束ベースで物事を進める)などは望ましい性質になるだろう.
(2.3.は有用な形質がスーパーチャージされているものということだろう,ミラーは少し後で全くの副産物が強調されたシグナルになっているとは考えにくいとしている)
この3つの説明についての予測と検証については最後にまた説明がある.現時点ではいずれとも決めつけがたいということだろう.



【性淘汰形質と性差】
ミラーはここで性淘汰形質は必ずしも性差がなければならないということではないという議論をしている.これは誤解されやすいところなのだろう.ヒトの場合には双方向に性淘汰が働いているので同じような形質が両方の性に見られてもいいのだという議論だ.
例としては長い頭髪,毛の少ない身体,めくれた唇,言語能力,音楽,ユーモアとあげている.この辺は異論もあるところだろうが,既にMating Mindで十分説得的に議論したところということだろう.
だから道徳も性淘汰形質であって両性に見られるものであっていいのだと主張している.そしてそうはいってもヒトにおいても基本的にオスの方が強く淘汰されるので一部の形質は男性により強く現れるだろうと議論している.ミラーのあげる例は,他人のために命を投げ出すヒロイックな行動だ.男性は同じ利他的傾向をディスプレーするにもよりハイリスクな手段を選ぶのだと説明している.
ここは性差の説明でなかなか興味深い部分だ


【道徳的な評価の対象は,行動か,人か】
通常の道徳哲学者は道徳の是非を行動ベースにおく.しかし性淘汰信号理論から行けば,それは人の評価のはずだ.人の評価であれば,それは全体のパーソナリティの表れとしてみているはずで,文脈依存的になるはずだ.また行為者だけではなく,判断者の文脈にも依存するはずだということになる.

そして道徳判断は実際に行為者,判断者の文脈に依存する.
また同じ「道徳性」という言葉も,人に対して使われるときには「自分にとってどういう人か」という意味になる.また本人に帰責事由がなくても,きちんと行動できない人を配偶相手としては選ばない.

道徳的判断が文脈依存的であることはハウザーなどによって明らかだが,ハウザーはEEAにおける自然淘汰的な適応だと考えていたように思う.ミラーの配偶相手としての望ましさを示す性淘汰形質であるから文脈依存になるという説明は面白いが,それは自然淘汰でも同じだろうという気もする.


<ロマンティックな価値と道徳価値>
このような道徳性淘汰産物説は,性的なものをモラルの敵と考えてきた道徳哲学者や道徳心理学者には受けがが悪いだろう.しかしよく考えてみれば,配偶者選択において外見的美しさや社会的地位と並んで魅力的なものは優しさ,正直,勇気,理想主義などの心的性質であり,これらはみな道徳的な側面を持ち,通文化的である.そしてそれは求愛の際に誇りを持ってディスプレーされている.

以下にさらに深く議論されているが,この部分のミラーの議論は説得的だ.特にディスプレーとそれへの評価という要素があるという指摘は鋭いところをついているように思われる.


【道徳的障害レースとしての求愛】
多くの文化において求愛は道徳的障害レースのようなものだ.典型的なロマンス小説のプロットは以下のようなものだ.

出会い,恋に落ちる.その後何らかの道徳的な誤りを犯し,それに気づき,悔い改める.そして互いに許し合う.

この場合単なる認知的な誤りではロマンスにならないのだ.つまり性的な描写だけではロマンス小説として深いものにならない.

  • 恋に落ちると相手の道徳的な性格について敏感になる.好意を抱くと相手を道徳的に良いと思いやすく,その後何らかの間違いがあるとひどいと感じる.境界型人格障害はこの傾向が強く現れたものとしても解釈できる.
  • 逆に相手には自分の道徳的な傷を知られたくないと感じる.怠け者,どん欲,嫉妬深い,中毒性であることは知られたくない.チップを渋ったり,子供に冷たくしたり,争いから逃げたりすることを見られたくないのだ.これらは特に適応度を下げるようには見えない.これは道徳的なことが性的なディスプレーでもあると解釈すればうまく説明できる.
  • 配偶選択において重視される優しさには利他性の要素があるが,血縁的であったり互恵的であったりするわけではない.


<個人差の心理学と道徳>
道徳的な性質には個人差があり,それはビッグ5などのパーソナリティ,メンタルヘルス,知性に関連している.

ミラーは個人差について道徳性淘汰との関連をここで議論している.個人差が何故あるのかについては進化心理学的にはまだまだよくわかっていない部分だ.真正面から考えようというミラーの姿勢は評価できるが,実際の中身はまだまだこれからだというところだろう.


【パーソナリティ】
このうち誠実性と調和性は配偶者選択に効いていると思われる.(残りの3つは道徳的にはあいまいだが,同類交配の要素ではあるだろう.)これが道徳性の進化とどういう関係にあるのかについてははっきりと筋道が示されているわけではない.


メンタルヘルス
ほとんどすべてのメンタル面での問題は,利己的になり,道徳面での魅力を減じる効果がある.特に鬱,統合失調,サイコパスはそうだ.
小さな異常がまず道徳面に現れるのだとすると,これは異常のないことを示すフェイクできない信号である可能性があるということになるだろう.少なくとも性差ははっきりある.アスペルガーナルシシズムサイコパスは男性に多く,境界性は女性に多い.この現象の理解には性淘汰的な説明が重要かもしれないとされている.


【一般的知性】
知性は道徳に相関している.そして配偶選択において魅力がある.
知性は殺人,各種中毒,性病罹患,事故と相関し,原因でもある可能性が高い.
これも道徳的であることは知性のフェイクできない信号である可能性があるということになるだろう.


<これらのパーソナリティや知性は本当にモラルとして判断されているのか>
そう考えるべき4つの理由がある.

  1. 多くの人々は想像性,美しさ,地位,富は,それらを楽しむ人にメリットを与えており,それはモラルの原因であり,結果であると考えている.
  2. 多くの人は多くのことをモラルの次元で解釈する.
  3. モラルと美しさの間にハロー効果がある.
  4. 物語の中の神やスーパーヒーローはモラル的に優れていることが多い.

要するに人々は美しさ,メンタルな健康,知性などと道徳をごちゃごちゃに判断しているのだ.これらは哲学者のいう因果関係や必要十分条件ではない.
ミラーは,彼等はこれまでファクター分析をしてこなかったのだと指摘していて面白い.


<道徳は性的に魅力的か?>
これまでの魅力度調査からは,優しさ,正直,英雄的なことは実際に魅力があるとわかっている.これらは確かに道徳的な性質と言えなくもない.
しかしミラーは実際に何のディスプレーとして性淘汰されているのかについては現時点ではわかっていないと認め,これからの調査が必要だとコメントしている.
そして遺伝子なのか子育て能力なのか等については,短期的戦略との相関,女性の排卵周期との相関などの調査が考えられるだろうと付け加えている.これらは正統的な行動生態学的なスタイルであれば,性淘汰形質のリサーチとして当然考えていくべきものだということになるだろう.


<文化差はどう説明されるのか>
確かに道徳的な基準やディスプレーには文化差が見られる.ミラーは,基本的に,知性やメンタルヘルス(遺伝子の劣化が少ないこと),子育てリソース,パートナーとしての安定性などのディスプレーをしようとしていることは共通で,そのディスプレーの方法が異なると解釈できると主張している.当然ながらこれについても今後のリサーチが望まれるところだとコメントしている.


【性淘汰と平衡淘汰】
ミラーはここで面白い議論をしている.進化ゲームの戦略としての平衡に一旦陥ってしまうとそこから自然淘汰だけではなかなか抜け出せないが,性淘汰が働けば平衡から抜け出せる可能性があるというものだ.
つまり囚人ジレンマで裏切りから抜け出すのには,処罰システムがあればいいが,結局処罰コストの負担という別の囚人ジレンマ状況になる.しかし性淘汰が働けば,つまりコストを払って処罰する人がもてるならばこのジレンマから脱却できるだろうという議論だ.そしてそういう人はは実際に魅力があるのだとミラーは主張している.通常は名声,コミットメント,間接的互恵行動などで説明されるエリアだが,確かに性淘汰的な観点を入れて分析すると面白いかもしれない.


【道徳的性質としての配偶選好】
この議論を進めると,そのような社会のためにコストを払う人に魅力を感じるという性質自体が魅力的になる可能性があるとミラーは指摘している.つまり道徳的な性質の性淘汰にポジティブフィードバックがかかる可能性があるということだ.これもなかなか面白い可能性だ.


<道徳の性淘汰仮説から導かれる予測>
ここでミラーは,この性淘汰仮説から導かれる予測を並べている.今後のリサーチで是非確かめて欲しいということだ.特にポイントとなるのは個人差の部分だとコメントしている.

  1. もし道徳に遺伝的な質のシグナルという性質があるなら,道徳的性質には正の遺伝率が観測されるだろう.そしてその性質は性的な成熟後により現れるので大人の方が遺伝率が高くなるだろう.
  2. もし突然変異荷重のシグナルであれば,近親交配効果や父親の年齢との相関が現れるだろう.(統合失調,自閉症ではその傾向があることが知られている)
  3. もし突然変異荷重のシグナルであれば,道徳にダメージを与える変異は突然変異率と淘汰のバランスの上にあるだろう.だからほとんどのそういう変異は新しく,別々の遺伝子座にあるだろう.このため(そういうものがあるとして探したとしても)道徳遺伝子の遺伝子座を見つけることは困難だろう.
  4. 道徳的な性質について誇示的なディスプレーが観察されるだろう.遺伝的な質の信号だとするとより短期的な戦略において,子育て能力の信号だとするとより長期的な戦略時に見られるだろう.
  5. 遺伝的な質の信号だとすると,より遺伝的に質の高い人はよりデイスプレーするという相関が観測されるだろう.子育て能力の信号だとすると性格が不変であること,道徳的でないことによる社会的なコストがあるなどの状況が信号の信頼性のために必要になるだろう.
  6. 道徳にかかる有害突然変異が,多面発現的に道徳を壊すものなら,様々な悪徳同士は遺伝的に相関するだろう
  7. ヒトは緩い一夫多妻制であるので,道徳にかかる変異は男性の方が大きいだろう.
  8. 道徳にかかるディスプレーは男性の若い頃がピークになるだろう.
  9. 道徳能力を欠く男性は別の戦略を求めるだろう.だまし,セクハラ,ストーキング,レイプなどについてはこの方面から理解が深まるだろう.
  10. 配偶選択においては,相手を観察するだけでなく,テストしようとするだろう.(これはロマンティックコメディの基本プロットだ)
  11. 道徳的性質について正の同類交配傾向が観察されるだろう.競争市場では有利なもの同士が結びつきやすい.
  12. ライバルは相手の道徳的性質について非難しあうだろう.血縁者の配偶相手については道徳的性質についてのゴシップに関心が向かうだろう.


ミラーはここで実際に「貞操」という性質についての仮想検証メソッドを提示して,性淘汰仮説が検証可能であることを具体的に示している.このあたりはジャストソーストーリー的な批判を念頭に置いたものものらしく非常に丁寧だ.


<道徳倫理に対してのインプリケーション>
ミラーは最後にこのような性淘汰仮説が道徳倫理,規範倫理学について何を意味しているかをまとめている.


これまでの規範倫理学は,普遍的に受け入れ可能な道徳規準を考察し,ヒトの道徳感覚の道路的な蒸留化を行おうとしてきた,しかしそれは論争を招いただけだ.結果主義vs義務論,行動倫理vs徳の倫理など.
しかしもし性淘汰仮説が正しいなら,これらの議論はみなポイントを外していることになる.

  1. ヒトが道徳判断として配偶相手のパーソナリティを選んでいるだけであるとするなら,これまでの規範倫理学の試みは,無意識の領域特殊的な認知的な適応を一般的な原理として記述しようとしていたことになる.そしてそれは難しい試みだ.そもそも道徳感覚は,ホットな感情的な判断とクールな後付け解釈の混合物なのだ.
  2. 私達の他人への判断が,社会推論ヒューリスティックなら,その判断は合理的なものではないだろう.
  3. そして適応の産物であるから,ヒトの道徳感覚は,EEAにおける文脈依存的なものだ.進化的に新しい環境に適合する保証はないのだ.例えば新しい生殖技術を前にした場合に中立的合理的な立場というのはおそらくないのだ.


ミラーは最後にこう言っている.

そもそも進化適応の産物が真の規範に一致している保証はない.EEAにおける包括適応度最大化に役だったものが真に規範的に正しいものであるとは限らないのだ.
逆に言えば,合理的に真の規範に到達できたとしてもそれは多くの人にとって感情的に受け入れられないものになる可能性が高い.それはおそらく素晴らしい数学理論のような(ほとんどの人にとってはよくわからない)ものになるのではないだろうか.


ミラーの議論の最後は,道徳の問題を進化的に考えたときに垣間見える深淵を感じさせるものになっている.これはハウザーの本を読んだときにも感じたものだ.結局道徳の問題は最後にここに突き当たる.私達はEEAにおける包括適応度最大化の産物に大きく心をとらわれてしまっている.そしておおむねそれを信じつつ,しかしその限界を良く理解して,進むほかないのだろう.


論文の主張である「道徳は性淘汰形質である」という部分はなかなか説得的だ.確かに私達は自分の道徳性を互いにディスプレーしようと必死に競争している側面がある.コストのかかる利他的行動は実は異性にもてるために引き合っているのかもしれない.ただしパーソナリティの部分にはなお説明されていない疑問もある.例えばパーソナリティには何故変異が残っているのだろうか,特に誠実性や安定性については謎だ.おそらくそれは数多くの要因があって性淘汰や道徳はその一部に過ぎないのだろう.
いずれにせよ主張のコアの部分は大変説得的である.今後のリサーチが楽しみな興味深い仮説提示だ.


関連書籍

ミラーの本

The Mating Mind: How Sexual Choice Shaped the Evolution of Human Nature

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これを最初に読んだときには衝撃的だった.今でも一般向けの性淘汰に関する本ではもっとも面白い本だろう.基本的に本論分はこの本の主張を進めた延長線上にある.

恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化 (1)

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同邦訳



Mating Intelligence: Sex, Relationships, and the Mind's Reproductive System

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Spent: Sex, Evolution and the Secrets of Consumerism

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マーケティング進化心理学的に考えてみようという興味深い本



Moral Minds: How Nature Designed Our Universal Sense of Right and Wrong

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道徳の進化心理学的分析を読むならまずこの本だろう.私の書評はhttp://d.hatena.ne.jp/shorebird/20070711