デイヴィッド・ラックの鳥類本 その1

shorebird2010-05-27

タッジの鳥本を読んで,別の鳥の本も読んでみたくなった.ちょっと古いがラックの本に手を出してみた.ラックはガラパゴスフィンチの研究で有名な英国の鳥類学者であり,主な研究キャリアはハミルトン革命の認知と行動生態学の勃興の前の時期であるが,しかし主に「適応」の観点から様々な研究を行っていて,その着眼点はなかなか鋭い.*1

*1:実際に一腹卵数を決める要因について現代風にいえば個体の利益の観点から説明しており,ウェイン=エドワースと集団選択の適否を巡って議論があったようだ