大アマゾン展


上野の科学博物館で開催中の大アマゾン展も開催期間があとわずかになってきた(〜6/14)ので訪問してきた.剥製による動物相の紹介が主体で,それに化石,骨格標本が加わり,さらに映像資料が用意されている.音声ガイドはセーラームーンや葛城ミサト役で有名な声優の三石琴乃さんによるものが用意されていたようだ.TBSとの共催と言うことでなかなか粋な趣向だ.
様々な標本はなかなか充実していたが,私的に最も印象的だったのは幅8メートル高さ4メートルの壁一面の大画面に移される4K映像だった.これまで4Kについては,まあHDよりはよいのだろうけど,(私のようなごく普通の視覚にとっては)もはやそれほどクオリティの違いは感じられないと思っていたが,これほどの大画面になるとまた体感印象は変わってくる.5分程度の紹介ビデオだが,全くアマゾンに浸りきるような視覚体験だった.


最初は化石の紹介から.魚,海サソリ,ゴキブリなどの素晴らしい化石が展示されている.目玉はこの翼竜アンハングエラだろう.




次は哺乳類.目玉は新世界ザルの多種多様な剥製だ.その他アルマジロ類,カピバラなどの齧歯目,食肉目が充実していた.

続く鳥類も展示も充実している.ツメバケイが目玉ということになろうか.私的にはアナホリフクロウの剥製が気に入った.


両生類,爬虫類,昆虫類,魚類と続く.



アマゾンの現地民族の文化が紹介されて展示は終了.


次回は7/7から『生命大躍進:脊椎動物のたどった道』展でロイヤルオンタリオ博物館のバージェスシェール化石(世界最大級ウミサソリ,アノマロカリス,ピカイアなど)とオスロ大学自然史博物館からの『イーダ』標本が目玉ということのようだ.今度はNHKと共催らしく,NHK側の思惑からイーダやピカイアを強引に持ち上げたストーリーを吹き上げることが懸念されるが,そこは科博側の良心を期待しよう.