ピンカーのハーバード講義「合理性」 その10

ピンカーの合理性講義.第19回と第20回は応用編.それぞれ政府の情報公開と非暴力政治運動を扱う.
 

第19回「情報と規制」


harvard.hosted.panopto.com

 
ゲストレクチャラーは法学者のキャス・サンスティーン.サンスティーンはセイラーと「ナッジ(邦題:実践 行動経済学)」を共著していることで有名だ.最初にピンカーからのサンスティーンの紹介がある.政府の政策評価に詳しく,40冊もの著書があるそうだ.(6冊挙げていたが,スターウォーズ本が入っているのは学生向けのサービスか*1)また7月に最新刊「Too Much Information」が出る. 講義前の音楽はボブ・ディランの「Subterranean Homesick Blues」(なぜこの曲なのかはちょっとよくわからない)

How Change Happens (The MIT Press) (English Edition)

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Impeachment: A Citizen's Guide (English Edition)

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The World According to Star Wars (English Edition)

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サンスティーンの講義

 

 

  • 今日はこの新しい本で書いたことを中心に話したい.それは政府,規制当局はどこまで情報を開示するかという問題に関係している.
  • 本来合理的経済人なら情報はあればあるほどいいはずだが,実際にはそうとは限らない.

 

  • まずそれに関する3つの話をしたい.
  1. 食品のカロリー表示の義務づけ規制について:アドバイザーをしていたときにこの義務づけに映画館のポップコーンを含めるかということが議論になり,パブリックコメントを求めた.多くの人が,そんなものを見せられたら映画が楽しくなくなってしまうという意見を寄せてきた.表示による情報提供は人々を健康にするが,情報は見る人の主観的人生の質を下げることが,つまり悲しませてしまうことがあるのだ.
  2. 母の決断:私が若い頃,父が頭痛を訴え,病院で診断を受けた.それは手遅れのがんで,余命は1年程度だったが,母は父に告知しないことを選んだ.夫と自分の性格,結婚の関係性などからその方が人生の質が高くなるとジャッジした.その判断は正確だっただろう.しかし本当にそれでよかったのかという問題は残る.
  3. アンケートデータ:私はいろいろなことを知りたいかどうか,知りたい場合にいくらまでなら払うかについてのアンケートをとっている.食品のカロリー,自動車の燃費,スマホがインターネットに接続できているかなどの質問についてはyesと答えるのは50~60%しかいない.自分がいつ死ぬのかだと25%,天国があるかは50%だが地獄があるかどうかについてはもっとずっと低い.カロリーや燃費の情報に1年間でいくら払うかについても大体20ドル程度だ.つまり実に多くの人が情報を積極的に知りたがらないのだ.

 

  • 標準的な経済学では合理的経済人は有効に利用可能な情報には,そしてそういう情報に限って効用を感じるはずだ.しかし実際には多くの例外がある.それは情報の価値には効用的な価値以外に感情的価値,認知的価値があるからだろう.
  1. 効用的価値:この場合も情報にネガティブな価値しかない場合がある.陪審にとっての予断を持ってしまうような情報などだ.採用にあたって,有能な人が実は肥満であることは知らない方がいい.
  2. 感情的価値:これが先ほどのポップコーンのケースだ.ヒトは楽しくなる情報が好きで,悲しくなる情報は避けようとする.また映画やスポーツのネタバレのようなケースもこれになる.情報を知ってしまうと楽しみが減るのだ.生まれるまで子どもが男の子か女の子かを知りたくない人は多いし,週間天気を知ると楽しくないという人もいる
  3. 認知的価値:私はイヌとオオカミの関係にとても興味がある.シェイクスピアの人生に興味を持つ人もいる.他の人が知らないようなことを知りたがる人もいる.各人の情報の認知的価値はそれぞれ異なっているのだ.

 

  • ここで合理性の点からの情報探索問題を考えよう.合理性から離脱した探索行動はあるだろうか.ここで情報を探索した方がいいかの意思決定が難しいということには注意が必要だ.Amazonで何を買うか,買ったときにそれが自分にどういう影響を与えるのかを予測するのは難しい.自分の感情状態は特に予測しにくい.

 

  • メカニズム的に探索価値を過大評価したり過小評価したりするものもある
  1. 現在バイアス:特に今この感情的価値を重視するということが生じやすい.がん検査は将来の健康に重大な影響を与えるが,とにかく今結果を聞くのがいやだというのはこれで説明できる
  2. インパクトバイアス:ある出来事のインパクトが長期間減衰しないと感じてしまう.これにより情報評価が歪む.
  3. 楽観バイアス:これは探索を過大評価しやすい.

 

  • これに関連する2つの問題がある.
  1. メンタルヘルスとの関係:鬱状態では感受性が下がりコントロール感が減る.これは認知的価値を過小評価するだろう.不安状態ではより情報を求めようとする.そして因果は逆向きにも流れるだろう.
  2. 規制当局のディスクロージャー:私は政府の政策のコストベネフィット分析に興味がある.では情報公開はどう評価されるべきか.ここに理論と実践のギャップがある.タバコパッケージに肺ガン症状のグラフィック表示を義務づけるという政策がある.このコストとベネフィットはどう評価されるべきか.グラフィック広告の人々の健康状態への効果は測定できるだろう.しかしこれで禁煙したがミゼラブルになるケース,やめられなくて恐怖に駆られるケースを評価するのは難しい.同じことはポップコーンカロリー表示問題にもある.リサーチによると元々健康で肥満ではない人々はカロリー表示を確かめ,時にサラダに変更する.しかし肥満な人はできるだけ表示を見ないようにし,食べてしまい,そして悲しくなる.このような厚生結果は評価が難しいが重要だ.

 

  • 一般化すると政策評価においてこのような感情的価値をどうするかという問題になる.あるいはたいしたことないのかもしれないが予断は禁物だ.
  • 最後に「知ることが良いことか」に関連する素晴らしい小説を紹介しよう.バイヤットの「Possession(邦題:抱擁)」だ.情報は知れば知るほど良いとは限らない.情報を与えて人々が幸福になる確率を上げることが課題だ.

 

Possession (Vintage International) (English Edition)

Possession (Vintage International) (English Edition)

  • 作者:Byatt, A. S.
  • 発売日: 2012/04/18
  • メディア: Kindle版
 

ピンカーのコメントと対談
  • ピンカー:いくつかコメントしたい.
  1. 言語学では情報提供の動機にはコミュニケーションや社会的なものがあるとする.そして会話においては関連性が重要だ.そうすると関連する情報が累積的に積み重なる.
  2. (規制により義務づけられている)薬の副作用説明はひどいと思う.ただ嫌なことのリストが付されているだけだ.あれでは患者の不安を煽るだけで利用価値がない.
  3. 情報のためにいくら払うかというアンケートにはタブートレードオフの問題があると思う.セックスや臓器移植のような問題についてはその価格を聞くこと自体がオフェンシブになる.
  4. 合理的に情報を避けようとする場合には「情報が実際に不利をもたらすケース」がある.誘拐犯は犯人の顔を見ない方がいい.またコーディネーションゲームでは相手の状態を知らない方が有利になる.
  5. 隠れた合理性で情報を避ける場合もあるだろう.タバコが不健康であることを知りながらタバコを吸うのは「自分が不合理だ」と明かしていることになる.知らないで吸っている方が正当化しやすい,知らないことに評判メリットがあることになる
  • サンスティーン:GMOの表示の義務づけは人々にそれが悪いものであるとの誤解を与えた.現在の薬の副作用表示に問題があることも確かだ.タブートレードオフについては謎を感じている.私は人々がフェイスブックやインスタグラムにいくら払うか,自分にとってのサービス価値はどのぐらいかとよくアンケートで聞いている.価値については50~100ドルぐらい認めていても一切払いたくないという感覚が強い.これはタブーになっているからだろうか.

 

  • ピンカー:市場で何が売られているかでタブーが決まる側面はある.昔まだミネラルウォーターなどなかった時代に,とあるロックコンサートで入場料は取らずに水のボトルに課金していろいろ問題になったことがあった.テトロックは,価格を付けること自体にモラルの問題があるようなものはタブーになるのだと説明している.命の値段などもそうだ.

 

  • サンスティーン:命の価値については政府は実際には政策において価格を付けてディスクローズしている.そこは非常に透明だ.オバマ政権は命の値段を上げた.今回のCOVIDでもそこは議論になっている.80歳の命と40歳の命は同じ価値なのかという問題などだ.命だけでなく,周りの人の悲しみまで考えると評価は難しい.

 
 

第20回「暴力的,非暴力的政治変化」

第20回の講義は合理的に政治を変化させる方法がテーマになる.ゲストは政治学者のチェノウェス.まずピンカーによる紹介がある.講義前の音楽はサム・クックの「A Change is Gonna Come」

  • 今日のゲストであるエリカ・チェノウェスは9年前に世界の政治学界を震撼させた.彼女は市民抵抗運動の中での非暴力コンフリクト戦略を描いた本をマリア・ステファンと共著で刊行して,注目されたのだ.

 

 

  • 本コースとの関連では,彼女の著作のスタンス自体が合理性の応用として非常に優れた例になっているということがある.戦争と暴力については皆なんらかの意見を持っている.左派の理論,資本主義と市場と貿易が良いとする理論,民主制が効くという理論,グローバルコミュニティが重要だという理論がある.それぞれの理論には良いアネクドートがある.非暴力についても同じで,ガンジーなどの例がある.しかし単なるアネクドートにはいくらでも反論がありうる.ここで彼女の本はアネクドートに頼らずデータからそれに取り組んでいるところが重要だ.
  • もう1つの本コースとの関連性は,非暴力レジスタンスがまさに合理性を応用した戦略だという点だ.映画「ガンジー」には「もし50百万人のインド人が協力を拒否すれば,十万人の英国人でインドを統治できるはずがない」というガンジーの台詞がある.そして非暴力レジスタンスには魅力がある.若い人達を引き付けるし,国際的な支持も得やすい.また相手の暴力を誘発しにくい.非暴力の有名な例にはキング牧師のケースもある.彼は教会や西洋哲学ではなくガンジーの影響を受けている.そしてキング牧師の運動は女性,ゲイの権利運動に広がった.

 

ガンジー (字幕版)

ガンジー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

チェノウェスの講義「21世紀の非暴力レジスタンスのパラドクス」
  • 「Why Civil Resistance Works」ではなぜ非暴力レジスタンスが有効なのかについての戦略的な理由を説明した.今日はその後に得られた知見を中心に話したい.
  • 非暴力レジスタンスはコンフリクトの方法論.ストライキ,ボイコットなどがそれにあたる.パッシブではない.しかし物理的な暴力は使わない.平和と暴力の間にある第3のスキルフルな方法だ.
  • 非暴力レジスタンスはガンジーの発明ではない.ガンジーは20世紀初頭にヘンリー・デイヴィッド・ソローの「市民は協力拒否できるだけでなく,そうする義務を持つ」という考えに触発されて運動を進め,新しい力を得た.ガンジーは当時「パッシブ不服従」と呼んだ.しかしパッシブという語感を嫌って,「市民的不服従」と呼び変えた.

 

  • ではこの非暴力レジスタンスは,軍隊や暴力をふるう意思に対してなぜ効果的になれるのか.
  • 私はデータを集めた.まず過激運動(独立運動や独裁者を放逐しようという運動)の件数.(1900年から2019年までの10年ごとの暴力的過激主義運動と非暴力過激主義運動の件数が表示される.暴力的運動の件数はあまり変わらないが,非暴力的運動の件数は1980年代から上昇,2010年代に大きく伸びている)
  • そして成功率だ.(成功率のグラフ:暴力的運動の成功率は1970年代以降下がり続け,非暴力的運動の成功率は2000年頃まで上昇を続け,最近少し下がっている.しかし1950年以降常に暴力的運動よりいい成功率になっている,特に最近は2:1以上のアドバンテージになっている.)

 

  • ここで謎がある.なぜ最近非暴力運動は件数が増加するなかで成功率が下がっているのか.(1)過去なぜうまくいったか(2)この10年で何が変わったか(3)非暴力運動に将来はあるか,に分けて考えよう.

 

(1)過去なぜうまくいったか
  • それは多様で多くの人が参加してモメンタムを保ったこと,様々な分野の支持者の忠誠を得たこと,運動のエスカレーションの中でも規律を保てたこと,多くの非暴力手法を用いたことによる.
  • <モメンタム>
  • データから見ると,まず人口の中の参加者比率が高いほど成功率は高くなる(グラフを提示:人口の0.5%だと成功率は20%以下だが1.5%を越えると80%以上の確率になる).非暴力運動への参加はリスクが(暴力的運動ほど)高くないので,これは非常に効率的だ
  • 運動のモメンタムは「現時点の参加者数×ここ1週間のイベント数」として計測できる.これは成功率に大きく効いてくる.(関連グラフが表示される.アフリカの独裁者追放運動では参加が人口3.5%を越えてイベント数が80件を超えると成功率が上昇し始める)
  • 女性の参加は特に重要だ.(関連グラフが表示される.1945~20104年前のデータを統合してみると,フロントラインに女性が多く顔を見せていると,男性だけのケースに比べて1/3~1/2の参加者で同じぐらいの成功率が期待できることになる)これはおそらく女性は社会的によりつながり,よりスキルフルで,様々な戦術が利用可能になるからだ.例えばボイコットはアイルランドで支配者への衣食住の協力を女性が拒否したことに始まる.

 

  • <様々な分野の支持者>
  • 運動の成功には社会の様々な分野(特に支配側の支配の柱になっているような部分)での支持が重要だ.警察,経済的主体,行政,メディアなど.ユーゴスラビアや南アフリカではまさにこれが起こった(ミロシェビッチの抗議運動を行っている市民への発砲命令を軍隊が無視したケース,南アフリカのビジネスオーナー達の支持のケースが紹介される)
  • <手法>
  • 抑圧効果:抑圧的な政府への抗議運動は非暴力的な運動の方がはるかに成功しやすい(46% vs 20%).なぜか.そもそも抑圧は政治的にリスクが高い.大衆への暴力行使は大衆の激しい怒りを生みだし,しばしばバックファイアする.(いくつかの例が紹介される) また抑圧は実践としてもコストが高い.それは抵抗側が,抗議デモのような形態からボイコットやステイホーム戦略を採るようになったからだ.
  • このような分散戦略はリスクが低く効果が高い.今まさに実感しているようにステイホームの経済破壊影響はすさまじい.それは抑圧政府に大きな経済コストを課す.(様々な分散戦略の例が解説される)

 

(2)ここ10年で何が変わったのか
  • 多数参加のトレンド:ピークサイズはここ30年で下がってきている(グラフが提示される)
  • 規律:最近の非暴力運動は暴力的部隊も抱え込んでいる割合が増えている.抑圧側が暴力を誘導しようとする傾向もある(グラフが提示される) 
  • 抑圧側の対抗:非暴力運動が成功しやすいことを理解した抑圧側は様々なスマートな方法を使うようになっている.外国人やアウトサイダーを非難,抵抗側をテロと喧伝する,抵抗側を取り込む,自分の側の非暴力サポーターで対抗する,ならず者を使う,大衆の恐怖を煽るなどなどだ.
  • 戦術的革新と柔軟性:SNSの利用など.
  • 長期的非暴力レジスタンスへの準備と戦略化:最終的な多数参加イベントをかなり遠くにおく.
  • 活動のデジタル化による弱点:抑圧側の調査やカウンターの宣伝が容易になる,素速く運動を指示できるが,支持者との長期的な関係は希薄化する,これまでの運動の教訓の希薄化,抑圧側の対抗による恐怖は増加しやすいなどがある.

 

(3)非暴力レジスタンスに将来はあるか
  • 良いニュースとしては過去非暴力運動が効果的だった要素はなくなっていないということがある.パラドクスを解消するには,リーダーシップと組織化が引き続き重要であること,戦術より先に戦略を描くこと,過去の教訓を共有することが重要だ.

 

対談
  • ピンカー:共有知識について.共有知識はコーディネイトや運動の動員に重要だとされているが,抵抗運動ではどうか.
  • チェノウェス:それもあるが,キーの問題は大衆の大きさの臨界を越えるかというところ.抑圧側の支持者もいる中でどう動員するかのような話だ.

 

  • ピンカー:レジスタンスには明確なゴールがあると計測もしやすいが,70年代の学生運動のようにそこがぼやけているようなものはどう扱うのか
  • チェノウェス:異なる運動をどう評価するか.今様々なデータを集めている.とりあえずわかったのは,目的が明確かどうかであまり最終的な成功率に差がなさそうだということだ.そして確かに目的が曖昧でいくつもあるものもある.また複数の団体が異なる目的を持って参加しているものもある.実際にデータを集めるにはそこでなんとかして計測できるような目的記述を行っていくということになる.

 

  • ピンカー:戦術はいつどのように決めるのがよいのか.気候変動については抗議運動もあるが,政治家も動いている.
  • チェノウェス:それについてはいくつも研究がある.インサイドかアウトサイドかなど.そして各やり方の間には緊張もある.社会の中にもいろいろな次元がある.(ルーズベルトのニューディールの時の逸話を紹介)

 

  • ピンカー:非暴力が失敗することもある.第二次世界大戦ではナチには戦うしかなかったように思える.冷戦時にもいろいろな議論があった.実際に暴力で対抗するしかない場合があると思うか
  • チェノウェス:ナチについてはそうかもしれないと思う.しかしごく一部で収容所行きを阻止して事例もあるし,もっと多くのドイツ人が非暴力的に抵抗したらもっと良い結果になったかもしれないというのはある.どこまで多くの人が一緒に運動できるかが力を決める.そして効率的な全体主義政府が徹底的にコントロールしていれば,抵抗運動は非暴力的でも暴力的でもいずれにしても難しいだろう.

 

  • ピンカー:非暴力レジスタンスの成功率の上昇はほかの暴力減少と同時に生じている.モラルや歴史的な要因はあると思うか.
  • チェノウェス:非暴力レジスタンスの有効性は世界における人権概念の重要性の上昇と関連するという主張はある.モラルの問題もあるが,実際に大戦後の民主主義政府がそう扱うようになったというのもある.

 

  • ピンカー:今書いている本について紹介して欲しい
  • チェノウェス:今2冊構想している.1冊は市民的抵抗についてのQ&A的な本,もう一冊は抵抗運動における女性参加の重要性についての本だ.

*1:スターウォーズ本は私も期待して読んだのだが,特に行動経済学周りの話題はなく,単にファンによる熱いスターウォーズ本だった