- 作者: オレン・ハーマン,垂水雄二
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 単行本
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以前私が書評したOren Harman の「The Price of Altruism」が邦訳され,本日発売された.
私の原書の書評はhttp://d.hatena.ne.jp/shorebird/20101028
この本は,プライスの共分散方程式を導き出し,ウィリアム・ハミルトンやジョン・メイナード=スミスと交友し,包括適応度理論の拡張や進化ゲーム理論の創出に関わった奇矯な学者ジョージ・プライスの伝記であり,ちょっとした利他行為の進化理論史にもなっている.訳されて大変喜ばしい.
なお原題はプライスのファミリーネームと利他主義の「代償」という意味でPriceの2義を活かしたしゃれたものになっているのだが,さすがにこれを日本語にするのは難しかったようだ.
なお本書の価格は税別4200円,原書のKindle版だと$11.99(為替78円として936円程度)なので,ちょっと残念な価格設定になっている.
原書
The Price of Altruism: George Price and the Tragic Search for the Origins of Kindness
- 作者: Oren Harman
- 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
- 発売日: 2010/06/07
- メディア: ハードカバー
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