- 作者: エレツ・エイデン,ジャン=バティースト・ミシェル
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2016/07/01
- メディア: Kindle版
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以前私が書評した「Uncharted: Big Data as a Lens on Human Culture」がこの2月*1に邦訳されていた*2.
これはノヴァクとピンカーに刺激を受けて文化の変容,特に言語の変容を進化的にリサーチしたいと考えた若手リサーチャーが,Google Booksというビッグデータを利用して,これまで誰も取り組んだことにない知的冒険を繰り広げる物語だ.そしてその成果の一つであるn-gramを利用して得られた様々な知見自体も大変興味深い.私的には文化進化,言語,ビッグデータといろいろツボだった.
邦題の「カルチャロミクス」は著者たちの造語で「文化の歴史的変化をビッグデータを用いてリサーチする学問」という意味だ.「Uncharted」(もともとは海図にまだ載っていないという意味で,誰もまだ探訪していない広大な分野というニュアンスがある)はなかなか日本語にしにくいので頷ける邦題だと思う.
私の原書書評はhttp://d.hatena.ne.jp/shorebird/20140217
原書
Uncharted: Big Data as a Lens on Human Culture
- 作者: Erez Aiden,Jean-Baptiste Michel
- 出版社/メーカー: Riverhead Books
- 発売日: 2013/12/26
- メディア: Kindle版
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