
- 作者: W. D. Hamilton,Mark Ridley
- 出版社/メーカー: OUP Oxford
- 発売日: 2006/01/12
- メディア: ペーパーバック
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Because Topics Often Fade: Letters, Essays, Notes, Digital Manuscripts and Other Unpublished Works
第19章はハミルトンアーカイブについて
ハミルトン博士の教え子の一人であり,現在アーカイブでハミルトン博士の残した膨大なマテリアルを整理しているJeremy Leighton John氏によるエッセー.
ハミルトンの残した膨大な書類,カード,ノート,デジタルやアナログの各種メディアはブリティッシュライブラリーにハミルトンアーカイブとして集められている.研究者として1960年代から2000年まで活躍しただけにその残したメディアは幅広いし,ご遺族のご厚意もあり若い頃の日記から未発表の小説まで集められているとのことである.
フィールドで残した膨大なノートやハチ類のカードとかも貴重そうだ.各種書物,論文への書き込みもデジタル化して検索可能にする計画らしい.コンピューター関連も紙の鑽孔テープからフロッピーまで各種のデジタルデータがあり,(生物進化のアナロジーで)クローンコピーの無性生殖モデルで残すらしい.
写真も多く掲載されており,実物を彷彿させる.いつかは見てみたいものだ.またダーウィンほどではないにせよ,いつの日かハミルトン学が勃興するかもしれないと思うとちょっと楽しみだったりする.